《KANEBO リクイドルージュ》の話
化粧品を買うときに重視する点は人によって様々だと思いますが、個人的には質が合う云々はもちろん、持っていて・使っていて気持ちがよくなるようなパッケージであることもものすごく大切なことだと思っている。
ジバンシイの気が引き締まり自分ごと芯が強くなれそうな重厚感に溢れるパッケージや、ルナソルのシーンや人を選ばない統一された銅色の”らしさ”に満ちたパッケージなど…好きなパッケージについてはここに書くべきことでもないので割愛。浅い知識で何を言っても片腹痛いことになりかねない。
そんな感じで、KANEBOの商品も例に漏れず、いろんな観点から自分に合っているような気がしてハマりだしていた矢先のリブランディング。
ちょっと奇抜さを求めているわけではないので、夏以降何を出すのか若干の不安。杞憂に終わるといいな~なんて。
美ではなく希望を語るコンセプトがいまいち飲み込めない。とりあえずどこかのブランドたちのように既存定番を一気に廃盤にするのは止めてほしいと切に願います。いや本当に。
さて。
⦅KANEBO リクイドルージュ⦆
✧11 Believe in you~あなたを信じてる~
✧12 Beat of my heart~鼓動を感じて~
こちらの2色を買いました。
というか最初はめちゃくちゃ気になった11しか買ってなかった。
某女神のたくらみが廃盤にと聞いて悲しみの中、似たような色を探し続けて真っ先に見つけたのがこれ。
ツヤより断然マット派なので微妙かなと思ってましたが、
”唇に、濡れメタル。”
”メタルを溶かし込んだような重厚な艶の深みカラー”
このコンセプトに偽りなしでした。なんか感動した。
というのも、リキッドルージュとして特段秀でたものが感じられたのかというとそうではなく。色出しと質感がいいなぁと。断然マット派の私がそう思った。
成分やらなんやら小難しいことはより化粧品が好きな方々が書き連ねていると思うので100%感覚的なものです。
唇に塗ったときは普通のリキッドだな~色は大変よろしい…と思うだけでしたが、ふと塗りなおそうと鏡を見てびっくり。
角度によって艶めきが違うというか。一瞬鈍く見えたと思ったら反射で煌めきが見えた……ごてごての艶、ぷっくりした艶とは違う。
唇という型を染めながらもいやらしくない光の反射。角度によっては反射すらしない。色をドロッと流し込んだかのような、重いけど、重みを見せないような……元からこんな色ですが?と言わんばかりの肌なじみ……。
メタリックな色ではないのにメタルに見えるんだよ…でも唇の柔らかさは健在……。
語彙力がないので気になる方には是非タッチアップしてきてほしいレベル。
おかげでまた買いたい色が増えたという。
05 Treat myself
06 Keep going
15 Wish you luck
このあたりとか。
限定の火星も土星もまだ残ってるし買おうかな……結構悩んでる。
スウォッチと艶。
✧11 Believe in you
こちらはレッドベージュ的な色。一番好き系の色。
どっか情報曰く夏向けらしいけれどもそんなことは知ったことか。好きな色だからしかたあるまいて。実際鈍みのある色と感じるもののパッと見は濡れメタル実感しにくいんじゃないかな~、でもふとした瞬間にハッとして落ちる。
柔らかくも可愛らしいピンク色ではない、くすみの赤がベース。素の唇を自然なままに発色させたような。だからどんな化粧でも合わせられる。
主張はしないけど上品かつ大人な雰囲気。逆に言えばニュアンスチェンジのし甲斐もあるんですよ。だから好き。めちゃくちゃ使ってるのでぼちぼち2本目いくのではなかろうか。
✧12 Beat of my heart
こっちは打って変わってわかりやすく人気な色(個人観)
秋向けな色を探した末に新色では実質これしか選択肢がないみたいな結果。まぁ好きな色買えよって話なんですけどね、ガン無視してわき目もふらず11買ったし。15も買うし。
で、実際人気なのも頷ける、黄味の可愛い真っ赤色。
唇につけると見たままに発色したのち、馴染んで鈍色ぽい深みがでてくる。11を買った時よりコンセプトに対して納得できるのが早かった色味です。
真っ赤系の赤って苦手意識凄まじくて、冬向けの色で大ゴケした過去も手伝って絶対にハマらない色だと思ってたけどたしかに似合った。人相が変わる……。
アルマーニのリップマエストロマットの絶賛欠品中の206に迫る可愛さがあるのでは…と思ってるけど実物ちゃんと見てないからなんとも言えない。あれも気になる色4色くらいあるんですけどね、欠品落ち着いたらそのうち買いたいな。
以下リクイドルージュの所感。
・モチは普通。思ってよりは落ちてないけど飲食したら塗りなおす。
・発色は文句なし。リキッドのいいところですね。
・乾燥は普通ならしない。ドドド乾燥してる日はリップクリームなど下地必要…?
・荒れていても付けられる。クレドみたいに治ってる!?みたいにはならない
・軽く塗ってもたっぷり塗ってもなんか楽しい。
・色が重く艶感はさらっとしているためか、ほんのりメタリックさ?を感じるのでツヤが苦手でもさほど気にならない
・匂いはなし
・色展開に偏りがあるのでプラム系のカラー展開にも期待したい
(いずれもコンセプト打ち出して新色を出す以前から発売していた元々のカラー(1~10)についてはまだ試したことがないので上記の所感は”濡れメタル”カラーに限った話となります)